「特許取得」という言葉にアピール力はあるか?

  とある展示会に行ったときのこと。

  並び立つたくさんのブースの中の1つに、額に入った特許証を前面に掲げた展示を見つけて足を止めました。

  「特許をおとりになられたんですね どのような技術なんですか

と、ブースにおられた方に尋ねてみたのですが、

 「いや~ 私はよくわからなくて・・・」という、ちょっと困り顔でのお返事がかえってきました。

  特許証に記載されるのは、特許番号,発明の名称,発明者や特許権者、出願日や登録日など、いわゆる書誌事項と呼ばれる情報です。

 肝心の「強み」にあたる独占権の内容まではわかりません。

 

 独占権の内容は、特許を受けた発明を公開した刊行物(特許公報)の中の「特許請求の範囲」に記載されているのですが、たいていは一読しただけでは理解できない難解なもので、その難解な記述をブース来訪者に読ませることなど無理な話です。

 読んで下さいと特許公報のコピーを渡したとしても、殆どの人は理解できず、ゴミ箱行きになる可能性が高いことでしょう。

 

 独占権を得た技術がどのようなものかを平易な言葉や図解で説明する・・・

 これこそが強みを効果的にアピールする方法であると思います。

 開発者や経営者に限らず、お客様への直接の窓口となる営業担当の方も、強みの内容を理解し、外部の人に説明できるように努める必要があります。

 そのアピールをするには、自社が獲得した独占権がどのようなものかや、実際の製品にどのように反映されているかを理解することが必要です。権利の内容を表す書面の記述が難解であるために、特許権者自身も権利の内容を良く理解できていない、ということが結構あると感じています。特に、知的財産の専門部署をお持ちでない企業では、誰もが理解が進まない状態になり、そのために冒頭の事例のような、内容のないアピールになることが多いように感じます。

 このような問題を解決し、より効果の高いアピールをしていただけるようにと、弊社では「広報活動アシスト」というサービスを準備しています。一番のネックである「独占権」の内容や実際の製品と特許発明との関係を把握する作業を行い、独占権により守られている強みを平易に表現する方法を検討し、ご報告やご提案を差し上げるというサービスです。

 提案の内容をふまえて、アピールに必要なツール(説明書・説明図など)の作成も行います。

 弊社の情報発信サイト「パテントわっと」でも、紹介させていただきます。 

 オリジナル技術を守るために必要であるというが、実際に模倣,侵害といった問題が生じる可能性がどの程度あるかわからず、特許権を取得するまでの手続きに要した費用や特許料ばかりが目立ち、営業面での費用対効果があると感じられない・・というご意見を聞くことがあります。

 確かに特許を受けても、そのことのみで利益が得られるものではなく、営業努力が必要です。しかし、特許発明が導入された製品が世に出ているならば、その特許発明の価値を伝える広報活動を行うことで、製品の売り上げを伸ばし、利益をあげることができるはずです。特許発明の事業化がこれからという場合にも、融資や提携などの交渉ごとにおいて特許発明による強みをしっかりアピールすることで、良い結果が得られる可能性が高まるはずです。

 

 是非、弊社のアシストのもと、「特許取得!」というだけでは生まれないアピール力を持つ広報活動にチャレンジして下さい。

株式会社知財アシスト 代表取締役 小石川由紀乃

 

小石川由紀乃 プロフィール

 理系出身者が圧倒的多数を占める弁理士業界において、大学で神経生理学や心理学を専攻した後、百貨店の書籍部門での勤務などを経て知財の世界に足を踏み入れた少し変わり種の弁理士。

 特許事務所勤務の傍ら、独学に近い無手勝流の受験勉強を経て、2005年に弁理士試験に合格。当初は、与えられた仕事をするだけのひきこもりタイプの勤務弁理士であったが、あるとき意を決して、外部との交流や情報発信などの活動を始める。

 中小企業のクライアントが多い特許事務所に長く勤務して見聞きした実情をふまえ、自分なりにできることをしようと、2013年に知的財産に関する専門部署を持たない企業に向けた知財サービスを提供する事業所:知財サポートルームささら(現・ささら知財事務所)を開設。

 より充実したサービスの提供を目指して、2015年8月に株式会社知財アシストを設立し、

代表取締役に就任。


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