誰しも、自分の姿を自分の目で直接に見ることはできず、鏡を必要とします。
しかし、鏡の正面に身を置いて確認できるのは、顔や胸など身体の前面の部分だけで、背面側を見ることはできません。

頭の後ろ側を顔と同じように鏡に映し出し、
まるで他の人を後ろから見ているかのように、
視線を真っ直ぐ正面に向けて観察することができれば、
いろいろと便利になるだろうなぁ・・・
そんな素朴な着想からスタートし、実用化への途を探り続けてきた デジタル姿見 ミレタについて、このたび 皆様がお持ちのパソコンやスマートフォンをデジタル姿見に変身させるアプリとしてご提供するという新企画を立ち上げました。
基本の機能を満たす試作アプリが完成したことを受け、企画中の実用版アプリの概要をお知らせいたします。
アプリで動かすデジタル姿見とは?
パーソナルコンピュータ をユーザの姿を映し出すミラーユニットとし、スマートフォンをユーザを撮影するカメラユニットとし、両ユニットを無線により通信させ、 カメラユニットで撮影中の画像がリアルタイムにミラーユニットの画面に表示される*1ようにします。

イラストのように、ミラーユニットとカメラユニットとを向かい合わせにして、その間にユーザが入り、ミラーユニットの方を向くことによって、
ユーザ自身の頭の後ろや背中がユーザの正面に映し出されるようになります。
その後は、カメラユニットの位置や向きを自由に変えて、ユーザが見たい箇所を見たい方向から見ることができます。
*1 試作アプリでは、ミラーユニットはWIndows PCに限定しましたが、現在、スマホやタブレット端末用のミラーユニットアプリを制作することも検討しています。
これが実現すれば、2つのスマホの一方をミラーユニットとし、他方をカメラユニットとして、デジタル姿見を形成することができます。もちろんタブレット端末も利用できます。
利用のための仕組み
ミラーユニットを立ち上げると、画面にQRコード★が表示されます。
カメラユニットを立ち上げると、QRコード★の読み取り画面が現れます。
★QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

この読み取り画面をミラーユニットの画面のQRコードに合わせると、コードが読み取られてその読取りコードがミラーユニットに送信されます。
ミラーユニットが表示中のQRコードにマッチするコードをカメラユニットから受信することができたら、カメラユニットから画像を送信することが可能になり、ミラーユニットでも受信した画像の表示が開始されます。
簡単に言うと、
ミラーユニットのQRコード表示画面にカメラユニットのカメラを向き合わせて、
QRコードを読み取る・・・
それだけで、デジタル姿見が動き出す*2 ということになります。
*2 実用版のアプリでは、スマホのデザリング機能を利用してミラーユニットになる機器とカメラユニットになる機器とを直接に接続する予定です。Wi-Fiの規格に基づく通信ですが、インターネットを経由するものではありません。
デジタル姿見アプリのアピールポイント
なんといっても、
お手持ちのデジタル通信端末にアプリを入れるだけでデジタル姿見が手に入る
ことが、最大のアピールポイントです。

頭部だけならば、ノートパソコンでも、実物に近いサイズで映し出すことができます。
(画面を縦長表示にしたノートパソコンを一時的に縦置きにすれば、写真のように、画面のほぼ全体に画像を表示することができます。)
ミラーユニットにするパソコンに大型のディスプレイを接続すれば、ほぼ全身を等身大に近いサイズで映し出すことも可能です。
ミラーユニットにカメラユニットとして同時に接続できるスマホは一台だけですが、そちらとの接続を切れば、別のスマホを接続することもできます。
ですので、ミラーユニットにできる機器が1つあれば、複数人が各自のスマホをカメラユニットにしてミラーユニットに接続することができます。
ミラーユニットとカメラユニットとの通信は、インターネットを介さずに一対一で行われます ので、プライベートな画像が外部に流出するおそれがなく、安心してご利用いただけます。
デジタル姿見はきっと役にたつ !!
背後や真横や斜め方向から見える自分自身の現在の姿を、視線を真っ直ぐ正面に向けた状態のまま観察することができる・・・
たったそれだけのことですが、それが容易になることで、日常の様々な場面で生じていた不便を見事に解決できる、と期待できます。
アパレルショップの試着室、美容室、ホテル、結婚式場,フィットネスクラブなどのサービス事業者様にも、是非とも顧客サービスの向上のために活用していただきたいです。


デジタル姿見を事業に活用されたい方へ
ミラーユニット用アプリはWIndows版のみ、カメラユニット用アプリはAndroid版のみ、双方のユニットの接続にWi-Fiルータが必要・・・という制約はありますが、十分に利用できるレベルの試作アプリを完成させております。
この記事によりデジタル姿見に関心をもたれ、事業目的でアプリを早期に試すことを希望される方や、デジタル姿見アプリを利用した商品の開発を希望される企業様は、是非、弊社までご連絡下さい。
「デジタル姿見」「ミレタ」は、いずれも弊社・知財アシストが保有する登録商標です。
(商標登録第6227248号,第6227249号、第6331147号)
ミラーユニットの画面にカメラユニットを向き合わせたことを確認してからカメラ画像の表示を開始する・・という方法は、弊社のオリジナルアイデアであり、特許出願により保護しています。