新都知事に小池百合子氏が選出された。
前出しじゃんけんと後出しじゃんけんのどちらが有利かの議論はあったが、血液型で見ると
A型の増田寛也氏・小池百合子氏とAB型の鳥越俊太郎氏の戦いであった。
実は血液型のわかっている都知事としては、美濃部亮吉A、鈴木俊一 O、青島幸男 AB、石原慎太郎AB、猪瀬直樹AB、舛添要一 Oの中で、久しぶりのA型都知事となった。
ところで、血液型と性格は関係がないというのが科学界の定説で、両者の関連性を根拠とする「血液型性格分類」は疑似科学とも呼ばれているようです。しかし多くの日本人は血液型と性格は関係が有りそうと思っているのではないでしょうか。 例えば・・

A型は几帳面、きれい好き、安全運転、未練がましい、心配性。
B型は楽天的、マイペース、自由奔放、変わり身が早い、遊び好き、恋多き人、浪費家。
AB型は理想追求型・おおらか・社交的・負けず嫌い・繊細で複雑・趣味が広い。
O型は現実的、逆境に強い、野心家、面倒見が良い、保守的で頑固、親方気質 などです。
血液型は個人情報と言うほどの秘匿性はなく、むしろ万一の場合の輸血のために知っておいてほしい情報でもあるので、昔所属した職場の出勤掲示板にも記載されていました。
血液型と性格の話に戻りますが、都知事の例は7人分しかないので、統計的に判断をするには無理があるので、戦後の首相の血液型を日本人の血液型比率と比較しました。
幸いと言うべきか、首相は30名と多く、統計的な判断をするのに無理はない数字です。
A型: 鳩山一郎、佐藤栄作、三木赳夫、海部俊樹、宇野宗佑、小渕恵三、小泉純一郎、福田康夫、麻生太郎
B型: 田中角栄、竹下登、野田佳彦、安倍晋三
AB型:宮沢喜一、橋本龍太郎
O型: 片山哲、吉田茂、石橋湛山、岸信介、池田勇人、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、
細川護煕、羽田牧、村山富市、森喜朗、鳩山由紀夫、管直人
こうしてみると、O型の15名がダントツで多いですね。
首相の血液型を日本人全体の血液型比率と比べるにはχ(カイ)自乗検定が有効です。

χ(カイ)自乗値は右(または上か下)の式で求めることができます。
Mは頻度の観測値,E は 帰無仮説から導かれる頻度の期待値(理論値)です。
今回は、Mに歴代首相の血液型比率、Eに日本人全体の血液型比率を適用します。
上表に基づきχ(カイ)自乗値を計算すると17.4と求まります。ここで、血液型は4種類なので、自由度3のχ2分布において,有意水準5%の限界値は7.81であり、これと比較してχ2>7.81 なので、血液型と首相になれる資質との関係は無いとする帰無仮説は棄却され、有意水準5%で「首相の血液型比率は日本人全体と有意差がある」と言える。
つまり、首相にはO型が適する、または評価とは別として、その座を射止めるにはO型が有利であると言えることになります。
血液型性格判断に科学的根拠がなく、疑似科学と言われていることは冒頭で述べましたが、マイナスイオン、ゲルマニウム温浴、サブリミナル効果、ピラミッドパワー、パワースポットなども疑似科学と言われ、古くは永久機関も疑似科学に分類されます。
産業財産権の一つである特許の要件は「産業として実施できるもの」であり、科学的根拠が無く、実現性のない物は特許を取れません。
ちなみに例えば「永久機関」を特許情報プラットフォームであるJ-PlatPatで検索すると63件がヒットします。内61件は個人出願であり、審査請求しているものは8件ありますが、登録された特許はありません。
株式会社知財アシスト アドバイザーS

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アドバイザーSのプロフィール
学歴: 同志社大学大学院修士課程終了
職歴: ㈱パナソニックにて機器開発と半導体
開発に従事
専門分野:アナログ電子回路開発、データ処理技術、
技術英語
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