始めてみよう! 特許検索

 研究開発・技術開発や製品化段階において、特許調査が必要になることがよくあります。

たとえば、

(1)  パンフレットや学会発表の論文中に気になる特許があり、その特許番号の記載がある場合や、上司から特許番号の判った特許の調査依頼があったとき。

(2)  アイデアや発明を考えつき、

 そのアイデアは既に世の中の誰かが考えついて、特許申請をしているだろうか・・・?

 または既に誰かに特許が与えられているだろうか・・・?

  といったことを調べたいとき。

(3) 自社の研究開発の方針を決定するために、業界他社や自社の特許の出願や権利状況などを比較したいとき。

(4) 製品化を前に、自社製品が他社特許の権利侵害を行っていないかや他社の権利情報を知る必要が生じたとき。

 

 これらの目的に手軽に利用できる検索ツールがあります。

 独立行政法人 工業所有権情報・研修館特許情報(INPIT)が運営しているJ-PlatPatです。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

 インターネット環境があれば、どこでも、すぐに、しかも無料で利用することができます。

J-PlatPatのトップページ(クリック・タップで実際のトップページにアクセスできます)
  J-PlatPatのトップページ(クリック・タップで実際のトップページにアクセスできます)

J-PlatPatは、前身の特許電子図書館(IPDL)を引き継いで平成27年3月から開始された産業財産権情報のプラットフォームです。”ぷらっと寄ってぱっと検索”というコンセプトから、「ぷらっとぱっと」という名称が生まれたそうです。

特許検索」「ぷらっとぱっとなどのキーワードを入れてグーグルなどで検索をする方法でも、J-PlatPatにアクセスすることができます!


   J-PlatPatより
   J-PlatPatより

 

 右または下の図に示すように、トップページの左上の特許・実用新案を選択すると、サブメニューが開きます。

 以下、1番目のメニュー「特許・実用新案番号照会」(番号による検索)を選択する場合を例にして、特許検索ツールの基本的な使い方を説明します。


(1)特許・実用新案番号照会の画面で番号を入力

特許・実用新案の選択
J-PlatPatより(クリック・タップで拡大表示されます)

 プルダウンメニューで出願番号、公開番号、特許番号などの番号の種別を選択し、判っている番号を入力して、下の照会ボタンを押します。 同じ種別に関して複数の番号を入力するときは、1文字のスペースを入れて次の番号を入力します。

(2)入力した番号のリスト表示

番号のリスト表示画面
J-PlatPatより(クリック・タップで拡大表示されます)

 入力した番号だけでなく、付与されている番号の全てが表示されます(たとえば、既に特許されているものであれば、出願番号・公開番号・特許番号が表示されます。)。

青色で表示されている番号に文献(公報)のハイパーリンクが設定されており、クリックすると公報データの表示画面に移動します。



(3)公報データの表示

公報データ表示画面
J-PlatPatより(クリック・タップで拡大表示されます)

 最初の画面には、書誌事項(各種番号、出願人、発明者、代理人など)、要約、代表図面、請求の範囲が表示されます。画面の上の青字の項目のクリック・タップにより、発明の詳細な説明(明細書全文)や図面全図などに表示を切り替えることができます。

(4)公報のPDFデータの取得方法

公報PDFデータの取得方法
J-PlatPatより(クリップ・タップで拡大表示されます)

 重要な発明・考案や詳細に確認をしたい発明・考案が見つかった場合には、冊子形式の公報のPDFデータを取得して、保存や印刷をすることをおすすめします。上の図に示す手順に従って作業を進めて下さい。



(5)出願後の経過や各種書類の内容を確認する方法

公報データ表示画面
クリック・タップで拡大表示されます

 「経過情報」のボタンを押すと、出願後の経過の画面が表示されます。審査が開始または終了しているものでは、審査の進行状態または結果(特許?or拒絶?)を確認することができ、特許(登録)されているものでは、登録後の経過(権利の生死状況)を確認することができます。


 (3)(4)(5)の機能は、「特許・実用新案」の他の検索の結果表示画面にも、共通に導入されています。

J-PlatPatメニュー
J-PlatPatより

 

  それでは、たぶん皆さんが一番良く利用すると思われる「特許・実用新案テキスト検索」について、簡単に紹介しておきましょう。

 技術に関する言葉、各種番号、日付、分類などを自由に選択し、組み合わせて、検索をすることができます。

 

テキスト検索の条件入力画面

 

テキスト検索の画面
J-PlatPatより(クリック・タップで拡大表示されます)

 行ごとに、検索項目を選択して、キーワードを入力します。

 公報種別のチェックや検索方式の選択もお忘れなく・・

テキスト検索の検索結果一覧画面

テキスト検索結果のリスト表示
J-PlatPatより(クリック・タップで拡大表示されます)

検索でヒットした公報のリストが表示されます。

 青色の公報番号をクリックすると公報データの表示画面((3)で説明したもの)に移行します。以下、結果一覧画面や入力画面に戻るなど、自由に操作を行うことができます。



  次回は、具体的な事例を用いてテキスト検索を利用する方法をご説明します。

株式会社知財アシスト アドバイザー 野村 登

野村登のプロフィール

大阪大学基礎工学部電気工学科卒 工学博士

パナソニック㈱にて薄膜磁気ヘッドの開発、超LSIの微細加工開発、カーエレクトロニクスの開発を担当

テクノサーチ㈱特許庁登録調査機関にて搬送組立調査部・生産機械調査部員

専門分野:・磁性材料、薄膜形成加工技術、磁気回路及び磁気記録技術・半導体プロセス:リソグラフィ、ドライエッチング、CVD技術、電子ビーム計測技術を用いたプロセス開発・カーマルチメディア、カーエレ電子部品・標準化、特許戦略、先行調査

アピールポイント:新しい分野へのチャレンジ意欲があり、どんな仕事でも、分け隔て無く精一杯取り組めるのが、自分の長所と自負しています。開発者としての経験、知財担当者としての経験をフル活用して、様々なご相談に対応いたします。

趣味:ステンドガラス製作にハマッテいます。


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